以前からリクルートが行っていたリアル店舗での相談サービス『スーモカウンター』に続いて、HOME’Sを運営するライフルも同様のサービス『住まいの窓口』に力を入れ始めました。この動きはAmazonのリアル店舗にも少し似ています。Amazonの狙いは、物流の拠点を増やす狙い、食品の販売促進、チャンネルの拡大などがあると言われていますが、不動産会社の営業とウェブサイトの情報提供の間のチャネルに拡大するという意味では、狙いは同じと言えます。リクルートは2022年3月時点で、全国180か所以上で『スーモカウンター』の拠点を構えています。不動産会社もこの機能を持つことができれば、いいのですが、どうしても営業活動になってしまうし、営業したい気持ちを押し殺して、同様のサービスを始めたとしても顧客からサービスの信頼を獲得するのは難しいと思われます。不動産ポータルサイトならではの、いいところを突いたサービスと言えます。不動産仲介というサービスは、本来はコンサルティングであって、この様なサービスを行うのが、理想だと個人的には思っていますが、売り主と買い主、両方の仲介に立つことができる双方代理が許される日本の不動産業界ではこうなってしまうのでしょうね。