やっと日本でも浸透し始めたVR

最近、日本でもやっと浸透し始めたのが、VR(バーチャルリアリティ)です。アメリカでは、ずいぶん前からレッドフィン(Redfin)を中心にマターポート(Matterport)などのVRサービスを導入し、室内のVR画像をウェブサイトで提供しています。(レッドフィンは、不動産情報サイトの運営と不動産売買の両方を手掛ける会社で、アメリカでのシェアを伸ばし続けています。) マターポート以外にもVRを提供するサービスは数多くありますが、グーグルストリートビューのような、室内をウォークスルーできるユーザー体験を実現しているところで、マターポートが一つ頭を出しています。(ドールハウスと呼ばれる立体図、室内の寸法を計測できるサービスも提供しています。)このVRは、単にウェブサイトを閲覧するユーザー体験を高め、サイトの再訪問を促したり、問合せの角度を高めるだけでなく、実は不動産営業の物件の内覧・案内の手間を軽減する効果もあります。VRを見たユーザーは、擬似的な物件内覧を自ら行い、物件の検討進度を進めていきす。結果、不動産業者の業務効率化につながります。ただVR画像の作成には、高価な撮影機材(マターポートではiPhoneも使用可能)、撮影時間・手間が必要な為、浸透にはまだ時間がかかると思われますが、その効果に気づいた不動産会社が、積極的な導入を行うことで、ライバルに打ち勝ち、売上を大幅に伸ばす可能性があります。